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ダメ男に恋する女性を自然体で演じた 星野真里さんインタビュー
ひとりでいるのが、わりとスキ。電話も手紙も、めんどうくさい。友だちよりも、優しい恋人が1人いれば、それで十分。そんな風に思っていたゆうこが、女にだらしないモテ男(しかも遠距離恋愛中の彼女アリ!)ユタカにどうしようもなくハマっていく姿を、透明感あふれるタッチで描いたのが、南Q太さん原作でおなじみの『さよならみどりちゃん』だ。

登場するのは、自分の周りにもいそうな女と男。だからこそ、彼らが織り成す恋愛の苦さや切なさがリアルに伝わってきて、さまざまな感情を呼び起こされる。自分に正直に生きようとする登場人物たちの、等身大の姿も印象的だ。

若手俳優が顔を並べるキャストのなかで、本作が映画初主演となる星野真里さんの自然体の演技に、とりわけ心打たれる。美しいヌードで体当たり演技も見せてくれたクライマックスシーンがひときわ切なく、ダメ男、ユタカ役の西島秀俊さんを見つめるまなざしには、思わず胸がキュンとなる。そんな星野さんの単独取材が実現! 役作りや、猛暑のなかでの撮影裏話などをじっくりと語ってもらった。
星野真里さん
星野真里(ほしの・まり)
1981年埼玉生まれ。映画『虹をつかむ男 南国奮斗編』『死に花』『感染』に出演、「3年B組金八先生」「新・星の金貨」「大奥」などをはじめとしたドラマ、舞台、CMなどで幅広く活躍中。本作が映画初主演。
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演じたのは、想像もできない恋愛をする女の子
星野真里さん
とても華奢(きゃしゃ)で、物静かな雰囲気の星野さん。お話してみると、実はよく笑い、よく喋る、ハキハキとした方でした。

若手演技派として定評のある星野真里さんにとって、映画初主演作品となった本作。完成した作品をはじめて見たときは、全体よりも、個々の部分が気になったそうだ。

「『あのシーンが無い』とか、『こんな流れになったんだぁ』とか、『思ったよりも良く撮ってもらえているなぁ』という感想でした。見終わったときに自分が笑顔になっていたので、後味の良い作品なんだなぁって思いましたね」

ゆうこは、ユタカのことがただ好きで好きでたまらなくて、でも2人の関係を変えようと行動することができない。そして、彼に言われるままスナックでバイトをしたり、別の男の子に言い寄られ、流されるように関係を持ったりしてしまう。そんな役柄を演じるにあたり、星野さんはどんな気持ちでのぞんだのか。

「原作を初めて読んだとき、その世界にいる自分っていうのが、全然想像できなくて……。とっかかりが何もなくて『どうすればいいんだろう』って、最初は不安でした。ゆうこは私とはかけ離れた恋愛をしていますし、自分の周りからもそういう話は聞いたことがなかった。憧れたこともない恋愛の形だったので、どうしてそうしちゃうんだろう、もう少し考えればいいのにーって思っていました(笑)」

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まれにみる猛暑のなか、冷房なしの撮影も!
そんな星野さんの不安を取り去ったのは、古厩(ふるまや)智之監督の「何もしなくていいから」という言葉だった。

「監督が、お芝居はしなくていい、って常におっしゃる方だったので、その言葉を信じて、何も考えずに自然にセリフを言っていました。振り返ってみると、なにが役作りだったのか、本当に演じていたのかどうか、ちょっとわからないです。なんだか不思議な体験をさせてもらいました(笑)」

セリフに関しても、その時々で変化していったという。

「監督からは、演じる人自身の言いやすい言葉で、と言われていました。撮り直すたびに多少違う言い回しになってもいいし、その人らしくあれば、ちょっとした間(ま)があいてもいいんだと。言い方やニュアンスでどこかわざとらしさがあると、いつも、『自分だったらどうやって言う?』と質問されました。最後まで、そんな感じで進んでいきましたね」

撮影は昨年の夏、猛暑のなかで行われた。しかも、室内のシーンでは、録音の関係でクーラーを止めなければならないこともあったとか!

「私たちよりもスタッフの方々が大変だったと思います。暑さにあえぎながらの撮影現場だったんですよ」
星野真里さん
にこやかに撮影のエピソードを話してくれた星野さん。言葉の端々(はしばし)に、監督やスタッフへの信頼の深さが感じられました。
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企画・編集:キッチュ
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