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ダメ男に恋する女性を自然体で演じた 星野真里さんインタビュー
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監督の恋愛体験をもとにしたベッドシーン!?
星野真里さん
星野さん自身は、ゆうこよりも(岩佐真悠子さん演じる)キッパリとした性格の真希のほうが自分に近い、と教えてくれた。
そんな過酷な現場ではあったが、若いスタッフに囲まれ、明るく和気あいあいとした雰囲気だったと星野さん。ちなみに、クライマックスの西島秀俊さんとの濃密なラブシーンなどは、緊張感が張りつめていたのかと思いきや、「あまり気にならなかったんですよ」とニッコリ。

「監督は『オレの場合はこういうふうにするんだよ』とか、『普通はこうでしょ。それを反対されたら、オレの今までの恋愛はどうなるんだよ』とかおっしゃるんですよ(笑)。なんだか学生みたいなワイワイとしたノリで、ほとんど緊張することはありませんでした」

一番からみの多い西島さんについては「なんだかのほほんとした感じの方ですよ」と、星野さんものほほんと語ってくれた。

「西島さんは印象のとおり、本当に自然体。そんな雰囲気が、ユタカの役にそのまま出ているんじゃないかと思います。私は、その雰囲気に甘えさせてもらったというか、胸を借りたというか……そう、包んでもらった感じですね!」

ズルくて優しくて、憎めない男、ユタカ。でも、やっぱり星野さんにとっては、「ユタカみたいな男は、彼としてありえない」そうだ。

「でも、西島さんみたいに優しい笑顔でほほえみかけられてしまったら、心は動くだろうな(笑)」
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原作のリアルさをそのまま映像化
原作同様、映画も淡々と物語が進んでいく。そして、スクリーンに映し出されるゆうこの姿はとてもリアルで、まるで現実と錯覚してしまうほど。

「考えてみれば、日常生活はそうそうドラマチックなことばかりじゃないですよね。だからこそ、この作品は、すごくリアルだなぁと思うんです。映画になったときも、原作のリアルなところがきちんと出ていて、そこが、この作品の見どころのひとつだと思います」

その“リアル”は、クライマックスシーンに集約されている。セックスの後、ゆうこがユタカに自分の気持ちをぶつける場面は、ひときわ印象的。そのシーンの撮影では、次のような裏話があった。

「リアルを追求している物語なので、裸になる必要があると思いました。ゆうこの感情が出て、一番盛り上がるシーンだし、きちんと演じたかった。監督が順撮り(物語の進行通りに撮影していくこと)をしてくださったので、自然と役に入り込むことができました。初めは、ラスト近くの感極まるシーンだけ脱ぐことになっていたんです。でも、裸のシーンは、そこだけに目をひきつけられてしまう。だから、(ゆうこの)気持ちが伝わりにくいんじゃないかってことで、監督から『ひとつ前のシーンから、脱いでもいいか?』って聞かれたんです。もうそのときは、監督にお任せしている状態だったので、『監督がそうおっしゃるのなら』と即答したら、『今までにそんなに信頼されたことないよ』と感動されちゃいました(笑)」
星野真里さん
「私自身は、好きになった人にはこちらに向いてほしいし、もしそれが無理なら、きちんと理由を教えてほしい」と恋愛観を語ってくれた。
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楽しくはじけたカラオケシーン
星野真里さん
ポスターには「感想お待ちしています。」と書いてくれました。こちらはオークションに登場予定! お楽しみに。
原作に忠実に映画化された本作のなかで、原作には出てこない描写のひとつに、ゆうこがカラオケをするシーンがある。ちなみに、彼女は歌に自信がない女の子という設定。そこで、星野さんは、意識してそういう歌い方をしたのか、と問うと……。

「そのことは、他の方にも言われたんですけど、べつにわざと下手に歌っているわけではないんですよ」

失言!? と青ざめるインタビュアーに対し、「あはは!」と星野さんは懐(ふところ)の深い笑顔を見せてくれた。

「音程をしっかりとって、というよりも、勢いで楽しくはじけて、というシーンだったので、そちらを優先に歌ったのは確かなんですけど(笑)。歌の途中で踊り出すのもアドリブで、自由にやらせてもらいました。後ろで踊っているお客さん役の人たちも、自然にフリを合わせて踊っていたんですよ。何度か撮り直すうちに、みんなのテンションが上がってきて。後から画面で確認したときに、『あ、本当にすごいノリノリで楽しそうに歌ってるな〜』と、見ていて爽快でした!」

最後に、読者へメッセージをお願いすると、静かにほほえみ、次のように語ってくれた。

「こう見てほしいから、こうして演じました、っていうところが無くて、自然体の私がそこにいる作品です。ゆうこに感情移入する方が多いかもしれませんが、それぞれの視点で見ていただけたらうれしいです」

(テキスト:編集部/撮影:相澤心也)
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企画・編集:キッチュ
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