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思わず涙の恋愛映画、『メトロで恋して』主演女優 ジュリー・ガイエさんインタビュー
パリの地下鉄(メトロ)で出会った男女の、甘い恋と残酷な運命。「愛する女性が不治の病に……」というストーリーは、失敗すると「安っぽいメロドラマ」となりがちだ。だからからこそ、キャストや演出が大事で、細心の注意を払い、丁寧に作り上げる必要がある。そして、この『メトロで恋して』はというと──すべてにおいて大成功の作品なのだ。

とにかく主演の2人、クララ役のジュリー・ガイエさんとアントワーヌ役のジュリアン・ボワスリエさんのカップルが、本当にナチュラルで魅力的。それゆえ、2人の恋に、こちらまでドキドキ! そして中盤から一転、悲劇の展開に、涙せずにはいられない……。

泣きぬれた翌朝、赤い目をした取材班一行は、ジュリー・ガイエさんとのインタビュールームへ。と、目の前に現れたガイエさんは、知的なまなざしのとびきりの美女! しかも、いきなりサイン用ポスターに“チュッ”とキスマークをくれるなど、とっても気さく!! フランス人女優らしからぬ(失礼!)サービス精神に、一行は感激しきり。こうして、麗(うるわ)しい姿に見とれながらの取材が始まった。
ジュリー・ガイエさん
ジュリー・ガイエ
1972年、フランス生まれ。『トリコロール/青の愛』(1993)でデビュー。『百一夜』(1994)で映画女優志願の奔放な娘を好演、一躍脚光を浴び、1996年に最も有望な新人女優に与えられるロミー・シュナイダー賞を受賞。主な作品は『君が、嘘をついた。』(1995)『ノボ/NOVO』(2002)など。
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クララ役を引き受けた決め手は“監督との相性の良さ”
ジュリー・ガイエさん
とにかく穏やかで柔和な人柄。語り口調も女性らしい優しさに満ち、耳にとても心地よくて思わず聞きほれてしまい、質問することさえ忘れそうに!

アルノー・ヴィアール監督は、最初からヒロインにジュリー・ガイエさんを考えていたというが、本作は監督の初めての長編。ガイエさんは、すぐに引き受けたのだろうか?

「ええ、快諾しました(笑)。シナリオを読む前に監督に会ったのですが、そのとき“この人は私と近い境遇で生きてきたんだな”と親近感をもったのです。もちろんシナリオも素晴らしいのですが、まず監督との相性が良かったことが、役を受けた決め手です」

そんな監督との仕事は、とても楽しく、充実したものだったようだ。

「監督とは昔からの友だちのような感じなので、彼が細かく言わなくても、言いたいことがわかるんです。撮影現場では、みんなが彼のためにいい映画を作ろう、という情熱を持っていました。彼自身も監督として、フランソワ・トリュフォーやクロード・ソーテのようなある種のエレガンスをもっている人です。それに、とても繊細で、とあるシーンで涙を浮かべているんですよ。そういう人と映画を作るのは、とても気持ちの良いことでした」

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本物の恋人同士のようなカップルぶりに、思わず……。
相手役はジュリアン・ボワスリエさん。スクリーン上の男女が“本物の”カップルに見えなければ作品もチープになってしまうが、2人の息はまさしくぴったり!

「ジュリアンとは、出会った瞬間から、演技者同士としての相性が良いことがわかりました。実は、彼の前に別の俳優とカメラテストをしたのですが、ちょっと違う……ということでジュリアンが呼ばれたのです。彼とテストしたとき初めて、セリフが自分の口から自然に出てくるような感じがしたんです。それは、彼と私の演技方法が近いからかもしれません」

では、「撮影中も恋人同士みたいだったの?」と勘ぐりたくなるが、そうではなかったようだ。

「実際に撮影が始まってみると、そういう印象は続かなかったんです。撮影中にはいろいろな問題もありますから。でも、完成した作品を見たときに、『ああ、こんなに素晴らしいカップルに映ってたんだ』って(笑)」
左からアルノー・ヴィアール監督、ジュリー・ガイエさん、ジュリアン・ボワスリエさん
映画祭での舞台あいさつ時、ガイエさんは「みなさんも、出会いを求めて地下鉄に乗りましょう!」とコメントしていた。左からアルノー・ヴィアール監督、ガイエさん、ジュリアン・ボワスリエさん。
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企画・編集:キッチュ
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