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オークション > エンタゲット! > 13の月 > 池内博之監督インタビュー

初監督作品に託したさまざまな思い 池内博之さんが語る制作秘話
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つい自分で演じてしまうんです
池内博之監督
演出について語る池内さん。撮影当時を振り返りながら少年のようにさわやかな笑顔を見せてくれました。
俳優が監督すると、“主演も自分”というケースも多いが、そういう構想はなかったのだろうか。

「まったく考えてなかったです。でも実はちょっと出てるんですよ。大塚さんの12年前の恋人役なんです。その役にキャスティングしていた方が撮影当日、どうしても来られなくなって、急きょ僕が(笑)」

撮影現場では、どのような演出をしていたのだろう。

「自分が俳優なので、自分のほしい演技が役者さんにうまく伝わらないと、つい、演じてみせちゃうんですよね。僕自身は監督さんに演じてもらうのは好きじゃないんです」

そんなとき、俳優さんの反応は?

「このあいだ(柏原さんと)そういう話をしたんです。僕は『演じてみせる演出ってどうだったかな』って。そしたら柏原さん、『よかったよ』って。今はそういう演出方法もありかな、って思うようになりました」

信頼できる仲間たちのいる現場。作品にもどこかそんな雰囲気が漂う。池内さんの演出は「基本的には役者さん自身のアイデアにまかせるスタイル」とのこと。
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大事なシーンは地元ロケ
この作品への監督としての思い入れは、感情だけではなく、舞台にも反映されている。

「映画に登場する図書館は僕自身の思い出の場所なんです。作品のなかで図書館のシーンはとても大事だったので、いろいろなところを見て回りました。イメージに合うところがなくて、最終的には自分の地元で撮影をしました」

池内さんの地元は、茨城県ひたちなか市だとか。また、以前「ヨーロッパ映画をよく見ている」と話していたが、特に参考にした作品などは?

「この映画のシーンでいうと、ワーゲンを走らせる場面。本当は海岸沿いを走らせたかったんですよ、フランス映画『男と女』みたいに。でも、さまざまな条件が障害になって車を入れることは不可能でした。残念です。それから北野武監督の『あの夏、いちばん静かな海。』などです。それらの映画のイメージが頭のなかにありました」
池内博之監督
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愛情をもって参加した作品
池内博之監督
演技にかける思いをやさしい笑顔で語ってくれた池内さん。映画を愛する池内さんのあたたかい心に触れることができた取材でした。
今回、監督業を経験して、俳優としての池内さんに変化はあっただろうか?

「最初の企画段階から参加していて、公開まで長い期間、作品と一緒にいるわけです。今まで役をもらったときも、もちろんその役をリスペクトして、真剣に接してきたつもりだった。でも今回は、それ以上。どの監督さんも、役者以上にその作品に愛情をもっているのではと感じました。これからは今まで以上の愛情をもって役に取り組んでいこうと思います」

本作はもうすぐ公開。今後も「まだ何も動いていないけれど、構想を思い描いているものはある」と語る池内さん。最後に、ファンの方たち、この作品を見る方たちへのメッセージを。

「基本は男性目線の作品なので、女性はもちろん、男性にも見てほしいです。もしかしたら、登場人物と同じような体験をしていて共感してくれる方もいるかもしれないし、展開を見て『ええっ!』って思う人もいるかもしれない。ぜひともカップルで見に来てほしいですね」

(テキスト:中山恵子/撮影:勝川健一)
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企画・編集:キッチュ
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