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同性にひかれていく難役に挑戦 河合龍之介さんインタビュー!
2005年に舞台「テニスの王子様」で本格デビューした河合龍之介さん。澄んだ瞳とキュートなルックスが印象的な俳優だ。テレビ、映画、舞台と幅広く活動を続け、最近では石原真理子さんが初監督した話題作『ふぞろいな秘密』で、愛に苦悩するミュージシャンを演じている。

今回『いつかの君へ』で河合さんが演じるのは、同性の同級生にひかれていく美大生の早瀬。あふれる才能を持ちながらも、人を寄せ付けず孤独なキャンパスライフを送るノボルと、その双子の弟で、ノボルとは正反対の大らかな魅力を持つリュウ──早瀬は、斎藤工(たくみ)さんが1人2役で演じる双子の兄弟に翻弄(ほんろう)され、愛に目覚めていく。

「この作品はいわゆるボーイズ・ラブものではありますが、切なくて奥の深いドラマなので、たくさんの人に見てもらいたい」と語る河合さんに、映画への思いや撮影裏話、将来の夢など多くを語ってもらった。
河合龍之介さん
河合龍之介(かわい・りゅうのすけ)
1983年5月23日生まれ、東京都出身。2005年舞台「テニスの王子様」で本格的デビュー。映画『真夜中の少女たち』(06)『ふぞろいな秘密』(07)、ドラマ「美味學院」などに出演。
斎藤工さんのリードに任せて臨んだ撮影!
河合龍之介さん
取材の前は、朝まで徹夜で新作映画の撮影だったという河合さん。疲れをみじんも感じさせない、さわやかな笑顔が印象的でした。

斎藤工さんと河合龍之介さんがひかれ合う物語と聞いただけで、胸がドキドキしてしまう女性は多いはず。元々お友だちだったという2人だが、演じるにあたって妙に緊張してしまったりはしなかったのだろうか?

「そういう難しさは感じませんでした。僕自身、尊敬する男性がいたりするし、この映画の2人の関係はそういうところから始まると思ったので。“同性を好きになった”という結果よりも、プロセスをしっかり演じたいと思っていました」

とはいえ、じゃれ合うシーンもあったりして、普段とは勝手が違うこともあったのでは?

「工くんについては信頼しきっているので、リードに任せて撮影に臨みました。演じる側が躊躇(ちゅうちょ)していると、見ている人が恥ずかしくなるシーンに仕上がってしまうので、躊躇してはいけないな、と(笑)」

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落水シーン、2月の水は冷たかった!

監督の堀江慶さんはまだ29歳ながら、映画をはじめドラマや舞台の演出も手がける俊英。河合さんは彼の監督映画『真夜中の少女たち』などにも出演している。今回は、どのような演技指導をうけたのだろうか?

「今までは落ち着いてクールな役が多かったのですが、今回は主人公に刺激を与えていく役。いろいろなものを背負う役でもあったので、難しいけれど頑張ってほしいと言われました」

河合さんが演じた早瀬は、明るく人なつっこい青年。少々ハメをはずしてしまうところもあり、真冬の湖に落ちてしまうシーンも……。

「カヌーをこいでいて落ちてしまうのですが、撮影が2月だったので寒かったですね〜。でも、撮影準備のためにスタッフは水中で待機しているわけですから、弱音は吐けません!」

共演者も含めカヌーは初体験だったらしく、なかなか前に進まずどんどんフレームの外にはずれていってしまったと苦笑い。

河合龍之介さん
一番難しかったのは斎藤さんと写真を撮り合うシーン。「うち解けないといけないシーンだったので、テンションあげて臨みました」
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リラックスタイムは家より銭湯で!
河合龍之介さん
恒例のポスターへのサインタイム! 慎重派なのか、じっくりと考えた後で潔くペンを走らせる姿がさわやかでした!!

繊細なルックスの河合さん。だが、少年野球では都大会準優勝、高校時代にやっていたバスケットボールではインターハイ出場と華々しい活躍をしてきた。そんな彼の趣味のひとつが“銭湯めぐり”。

「小学生のとき、野球の練習が終わった後にみんなでワイワイと銭湯に入って、出てからカップ焼きそばを食べるのがとても楽しみでした(笑)」

行く先々で銭湯を見つけると入ったりもするという。

「銭湯に行くと、その町の“色”が分かるんです。行くときはほとんど1人で行きますね。健康ランドにも行くのですが、くつろぎスペースみたいなところがあるので、そこで台本を読んだりしながら1日過ごすこともあります」

自宅よりも銭湯のほうがリラックスしながらくつろげると笑っていた。

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俳優人生の原点は『キッズ・リターン』

日本映画が大好きだという河合さんを映画の世界に導いたのは、北野武監督の『キッズ・リターン』。

「高校生のときに初めて見たのですが、僕の原点でもありますね。今も、落ち込んだり迷ったりしたときには必ず見ます」

元々は、俳優よりも制作スタッフとして日本映画に関わりたいと思っていたと語る。

「結果的に、本作の堀江監督や北野武監督のように、出演者から作り手へと転身できたらいいですよね。でも監督はとても神聖な仕事だと思うので、軽々しく挑戦したいとは言いたくない。今は俳優として勉強中なので、様々な仕事に取り組みたいと思っています」

今後やってみたい役は「男気のある役」で、『仁義なき戦い』のような男くさ〜い映画に出てみたいとのこと。かつて日本中をわかせた『狸御殿』もののような時代劇ミュージカルにも興味があるそうだ。

(テキスト・撮影:編集部)

河合龍之介さん
制作スタッフ志望だったためか、撮影現場が大好きという河合さん。現場ではついついスタッフの動きが気になってしまうそうだ。
企画・編集:キッチュ
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